「DEF」と表示冷凍車の運転中に、運転席にある操作パネルに「DEF」と表示されたことがある方は多いのではないでしょうか。「DEF」とは故障ではなく霜取りのことなのですが、経験がないとよく分かりませんよね。そこで今回は、冷凍車には欠かせない霜取りについて詳しくご紹介していきたいと思います。
霜取りとは?
冷凍庫内の中の冷却装置の付近や冷凍庫内に風を送り込んでいるファンに発生してくるのが「霜」です。これは十分に冷却されずに熱を持った状態の空気が温度差によって発生するものです。冷却性能が正常でない場合や様々な原因によって発生します。
本来であれば自動で霜取りを行ってくれるようになっていますが、あまりにひどい場合は手作業で霜を取っていく必要があります。
霜取りが表示されたら?
霜取りが必要になると基本的には自動で機械が霜取りを行ってくれるようになっています。自動で霜取りが行われている間は温度がどんどん上昇して表示されますが、これは冷凍機自体の温度ですので気にする必要はありません。だいたい軽自動車で3分から10分ほどで終了します。
また、機械が不調なときや旧型の冷凍機などでは自動で霜取りが十分に行われないことが多くあります。
その場合は手作業で行うことになります。
堅く付着している霜は取り除くのが非常に大変で、時間と手間がかかります。堅くこびりついた霜を無理に剥がそうとすると機械が故障したり、作業者がケガをしたりすることがありますので十分に注意しなければいけません。
頻繫に霜取りが必要な時は?
冷凍庫ではどうしてもある程度の霜は発生してしまうものですが、頻繁に霜取りを行わなければならないということになると何かしらの異常が考えられます。
冷凍機の故障、自動霜取りシステムの故障、冷凍庫の気密性に不具合などです。また、システム以外の原因としては「冷却温度と積み荷数の不一致」「荷物の積み方に問題」といったものもあります。常に荷物が少なすぎたり、偏った荷物の積み方をしていると霜が頻繁に発生することにつながる場合があります。
冷凍機に霜が付いたり冷えにくくなる原因予冷不足勘違いをしている人がいますが、冷凍庫は低い温度に保ちながら運搬するためのものです。
冷凍庫内に侵入してくる熱や扉を開閉した際の損失熱、積み荷の呼吸熱を取り除く能力は備えていますが、積み荷の温度自体を下げたり、凍結させるという機能はありません。
理想としては積み荷と冷凍庫内は前もって輸送する際の適温まで予冷しておくことです。十分に予冷できていれば温度差によって霜が発生することを防ぐことができます。通風孔を空けていない冷凍庫内はスムーズに空気が循環していなければいけません。冷凍庫内を正常な一定で均一の温度に保っていくためには積み荷などで冷気の吹き出し口を積み荷などでふさいでしまってはいけません。通風孔は正しく開けておきましょう。
積載物の容量が少ない冷凍庫に積み荷を積む際は入れすぎはもちろんいけません。冷却システムの不具合の原因にもなりますし、通風孔をふさいでしまう原因にもなります。
また、逆に積み荷の容量が少なすぎるのもよくありません。積み荷が少なすぎると過剰に冷却した状態が続いてしまうために冷却システムに不具合を起こしやすくなります。
冷却ガスの減少経年劣化や整備不良などによって冷却ガスが正常に出ないということがあります。これは機械の故障に関係しているものですので、できる限り早く専門家の点検を受け、故障している部品を交換したりして機能を回復させましょう。
ドアの開閉が多い冷凍庫の扉を開くと当然、外の空気が冷凍庫内に入ってきて温度を上昇させます。特に夏の高温の際などはかなり熱い空気が入り、冷やす、また扉が開いて熱い空気が入るの繰り返しになります。そうなると霜も発生しますし、冷却システムの故障にもつながっていきます。扉の開閉はできる限り少なくし、扉を開いている時間も短くしていくことが必要です。
冷凍車でエラーが表示されたら?
冷凍庫で何かしらの異常が発生するとエラー表示がされるようになっています。仕様書や説明書などにそのエラーコードが何の不具合を表しているのかを確認して対応をとる必要があります。一般的にはエラーコード対応表を見ればすぐに原因はわかるようになっています。あとは自分で対応できるものか、専門業者でなければいけないかを判断していきましょう。
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